あばしりとあつぎの自然 2
前期については、「海のない厚木の子供たちにクリオネを見せてあげたい」という市幹部・博物館の皆様の強い思いで会期を9月30日まで延長されました。しかしながら、今月2日から神奈川県も緊急事態宣言下に入ってしまい先が見通せない為、やむを得ず前期の公開を断念されました。
前期では弊社がクリオネ展示を担当し、会場には知床・オホーツク海を中心にご活躍をされている知床ダイビング企画の関さんの水中写真がドーン!と会場の三面を囲み、何とも言えない雰囲気を醸し出していました。(博物館さんが写真を公開していないので、残念ですが弊社も公開は自粛します)
また、展示だけではなく、「命の海、オホーツク」と題した関さんの講演会や「流氷の海、オホーツク」と題したオホーツク流氷館の工藤さんの講演会も予定されており、日々オホーツクの自然に触れあっている方の生の声を聞ける絶好の機会となるはずでした。関さんはどなたに聞いても「話しに惹き込まれる」人間味あふれるおおらかな方で、オホーツク流氷館の工藤さんは、弊社も日頃から付き合いがあり、私が網走滞在時にはわざわざ私の定宿に泊まりに来てくれて、キッチンでクジラをはじめ、地元の食材でおつまみを作ってもてなしてくれる網走の仲間です。
このお二人の講演会が開催されていれば、より一層盛り上がっただろうなぁ、と思います。
このように「あつぎ郷土博物館」さんが入念に準備をされてきた特別展(前期)が公開されないまま終わってしまうのは、弊社も残念でなりません。ご担当者のご尽力と情熱、観に行きたかった市民の皆さんの思い…。
緊急事態宣言で中止、という事情はやむを得ないですが、一度も公開されずに終わってしまうのはもったいないレベルです。来春等、改めて開催される機会があれば、弊社は出来る限りの協力をさせて頂く旨をお伝えしてクリオネ水槽を撤去してきました。お金よりも大切なものがあると思っています。